ラファエロ『小椅子の聖母』の魅力について考えてみた~フィレンツェ、ピッティ宮の名画に思う
私はラファエロの『小椅子の聖母』が大好きです。この名画はロシアの文豪ドストエフスキーにも愛された作品として知られています。
フィレンツェのピッティ宮で観たオリジナルは実に素晴らしいものでした。
この記事ではそんなラファエロの傑作を観た時の体験をお話ししていきます。
私はラファエロの『小椅子の聖母』が大好きです。この名画はロシアの文豪ドストエフスキーにも愛された作品として知られています。
フィレンツェのピッティ宮で観たオリジナルは実に素晴らしいものでした。
この記事ではそんなラファエロの傑作を観た時の体験をお話ししていきます。
フィレンツェの王道、ウフィツィ美術館を訪れて思わぬ出会いをすることになりました。それがボッティチェッリのマリアでした。私は彼女から目を離せなくなってしまいました・・・!
ボッティチェッリの絵は何かが違います。そう、言うならば顔力(がんりき)とでも言うべきものをボッティチェッリからは感じるのです。
前回の記事ではイタリア・ローマを知るためのおすすめ参考書をご紹介しましたが、今回の記事ではフィレンツェについてのおすすめ本をご紹介していきます。
フェイレンツェといえばボッティチェリやレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロなど言わずもがなの巨匠の作品が今なお世界中の人を魅了し続けている華の都です。
ですがそんなフィレンツェではありますが、いざこの街がどのような歴史を経てどのように芸術が花開くことになったかというのは意外とわかりにくいです。
ルネッサンス芸術という言葉は知っていてもいざこの芸術が実際にどのようなものなのか、それが黄金期を迎える時代背景は何だったのか。
知れば知るほど面白いフィレンツェです!ぜひこの記事を役立てて頂ければ幸いです。
2022年末、私はヨーロッパを旅しました。そしてその時の体験を『ドストエフスキー、妻と歩んだ運命の旅~狂気と愛の西欧旅行』という旅行記にまとめ当ブログで更新してきました。そしてその旅の中で私はフィレンツェも訪れています。
今回の記事ではそんなフィレンツェの中でも特に印象に残っているサンタ・クローチェ聖堂をご紹介していきます。
この聖堂には錚々たる偉人達のお墓があります。私はこうした偉人達のお墓参りがしたくこの聖堂にやって来たのでありました。特にミケランジェロやマキャヴェリのお墓には強い思いを持って私はお墓参りをしました。
ルネサンスというとまず思い浮かぶのはフィレンツェですが、いかんせん芸術家の数が多すぎる!ルネサンスといえばビッグネームの名はすぐに浮かんでくるものの、他にもたくさんの芸術家がいます。正直、あまりに数が多すぎてどう見ていけばいいのか、誰がどんな流れで作品を作ったのか混乱してしまいます。
そんなややこしいルネサンス美術ではありますが、この『PenBOOKS ルネサンスとは何か』では歴史の流れに沿ってそれぞれの名画をわかりやすく解説してくれます。図版も非常に充実していますのでビジュアル的にも非常にイメージしやすいです。
「読者は、マキァヴェッリが過ごした日々を脳裏に思い描きながら、彼が生きた時代を追体験することができるだろう。」
まさにこれです。この伝記は彼がどんな生涯を生き、何と戦っていたのかということを臨場感満載で追っていくことになります。
私はこの本を読んで驚きました。「マキァヴェッリってこんな目にも遭っていたのか!」とショックを受けました。まさか彼が失脚させられ謀反の疑いまで掛けられ、愛するフィレンツェの街から拷問までされていたとは・・・
そして田舎に閉じこもり書物と向き合い、そこから自身の外交官体験と照らし合わせて作られたのが『君主論』だった。この流れには痺れました。
この作品は真面目くさった神学者や哲学者を風刺して、人間とはいかなるものかをユーモアたっぷりに描いています。腐敗した聖職者への批判も書かれており、よくこの作品をカトリック教会が許してくれたなと読んだ瞬間思ったのですが、案の定この作品はカトリックの禁書目録に入ることになったようです。
巨大な出版業界がまだ存在していない段階にしてベストセラー作家として最高の地位にあったエラスムス。
その人気の源泉となった作品が『痴愚神礼讃』です。ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
この作品はフィレンツェの芸術作品そのものよりもその作品が生み出された時代背景に注目していく点にその特徴があります。
フィレンツェには有名な建築や芸術作品がありすぎて何を見ればいいのか混乱してしまいます。ですがこの本ではそれを時代順に見ていくことになるので頭がすっきりします。歴史の流れとセットで作品の背景まで見えてくるのでこれまで本や映像で漠然と見ていたフィレンツェがまた違って見えてきます。
フィレンツェの歴史や魅力を知るのにこの本は非常におすすめです。
この本ではなぜ煉獄が生まれてきたのかということを時代背景からとてもわかりやすく解説してくれます。
やはり思想というのは何もないところからぽんと生まれてくるものではありません。必要とされる時代背景があるからこそ生まれてくるのだということをこの本では感じることができます。
煉獄が生まれてきたのは12世紀頃とこの本では語られます。
そしてダンテが『神曲』を書いたのが14世紀初頭ということで200年ほどのスパンがあります。
この本を読めばダンテが何を参考にして作品を作り上げていったのかがわかるおすすめの参考書です
ダンテの『神曲』は中世の人々の死生観を考える上でものすごく興味深い作品でありました。
この記事では「天国・お浄土はつまらない」問題について考えていきます。
『地獄篇』『煉獄篇』『天国篇』と続けて読んできましたが日本の地獄と浄土と比べながら読むのもとても刺激的なものになると思います。ぜひ仏教とセットで読んで頂けましたら幸いでございます。